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家づくりの先輩

vol.20 築30年以上経つ実家をリフォーム。窓から大海を望む、木と土の住まい。<br />
(小樽市Y様邸) 設計・施工/晃和住宅株式会社

2011年6月更新

2階を取って平屋に建て替え。

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ご両親が遺された家を、自身の住みやすいようにリフォームしたいと考えていたY様。晃和住宅さんで家を新築した友人からの薦めで、工事を任せたのだと語ります。

設計に関する最も大きな希望は、「2階を無くして平屋にすること」。その分、天井を通常より高くしたため、とても開放感があります。

また、外壁には庭木とのコントラストが美しい赤系のガルバニウムを使用。これまでとは大きく異なる外観となりました。

家のほとんどの場所から海を眺望。

イメージ画像▲リビングの窓からの眺め

そんなY様宅が建つのは、眼下に日本海を望む崖の上と、絶好のビュースポット。この立地を生かすべく、キッチンやバスルームにも窓を付けました。中でもリビングの大きな1枚窓からの眺めは最高。まるで風景画のように、海と空がぴったり枠の中に収まっています。

「とにかく広々とした家にしたくて、壁やドアを取ってしまったことが幸いしました。道路側に面した玄関や和室からも、海が見えるんですよ」とYさん。

リビングの窓の下にはカウンターを設け、海を眺めながらお茶や食事ができるように。引いては満ちる波の動きに、心は癒されるばかり。季節や時間によって表情を変える海は、決して見飽きることがないそうです。

大好きな自然の素材をたくさん使って。

イメージ画像▲コレクションの食器

コレクションしている食器のほとんどは土器、そして洋服は綿や麻など、普段から何でも自然のものを好んで使うというY様。インテリアには、壁は珪藻土、現し風の床や天井、窓枠や棚には無垢材とパイン材を選びました。

「木の香りのする家に憧れていたので、夢が叶いました。というか、それ以上ですね。珪藻土の影響か空気がきれいだし、工事が終わったばかりなのに全く刺激臭がしないんですよ。健康にも良さそうでうれしいです」

古いものと新しいものが、やさしく調和。

イメージ画像▲新しいリビングに馴染む和室

もうひとつY様を驚かせたのは、思い入れがあって残した縁側付きの和室が、“新品"のリビングと並んで、違和感がなかったこと。

「和室は、床の間や天井の細工や塗りがとても丁寧で美しかったので、どうしても残したくて。大工さんがきれいに磨いてくれたおかげか、リビングとしっくり馴染んでくれましたね。

あと、両親が結婚した時の神棚をリビングに置いたのですが、こちらも浮いたりしなくて安心しました」

リフォームには思い出を残しておけるメリットがありますが、新旧がうまく馴染むのかどうかというのは心配な部分です。Y様宅は、不思議と、やさしく調和しているのが印象的でした。