ママ税理士あいこの“知って得する、家づくりとお金の話”

2014年11月更新

vol.34 住宅ローン総集編

今回でママ税理士あいこの知って得する家づくりとお金の話は最終回となります。
今回34回目の最終回は、住宅ローンの総まとめとしてのお話しをしたいと思います。

資金計画の重要性

度々コラムでお話ししてきましたが、住宅ローンは35年くらいで組む方が多数を占めています。長期間にわたって返済していく性質のものですので、やはり、最初の資金計画・頭金の用意が将来の明暗を分けると言っても過言でないと思います。

住宅ローンは何千万という単位で借りるのが一般的なので、金利が少しでも上がると返済額も大きく変化します。変動金利よりは設定金利が高めではあるけど、完済時まで金利の変動がない全期間固定金利でいくのか、金利の変動リスクを承知の上で、10年間だけ固定金利を選択するだとか、色々考え方があると思います。

大事なのは、変動金利を選択する場合、ご自身の家計が将来の不確定な金利変動に耐えうるかどうか、見極めることです。
将来大幅に金利変動することとなった時に借換をすればいい、と考えていらっしゃる方もいるかと思いますが、将来借換できる状況であれば、借換によって生じるコスト・借換をした場合の総返済額と借換しないままでいる総返済額きちんと試算して、天秤にかけてメリットがあれば借換するのも1つの考えだと思います。
ただし、転職等で家計状況が変化した場合は、借換できない可能性もあるということは忘れないでいてほしいと思います。

資金計画をしっかり行うことは、家計の管理もしっかり行う体質が身に着くと思います。
住宅ローンの返済でカツカツな家計にならぬよう、返済年数、ローンの内容、金利のこと、諸費用、固定資産税等の毎年発生する維持費、将来の修繕費用等、頭に入れてほしいと思います。

頭金の重要性

個人的な意見ではありますが、マイホームを持つにあたり、諸費用は当然ながら頭金をきちんと用意することが大事だと思います。

諸費用も諸費用ローン等、金融機関によっては取扱いがあったり、諸費用は用意しても物件価格の100%のローンを組むフルローンがほとんどの金融機関で可能だったりします。フラットも以前は物件価格の90%までしか融資を実施していませんでしたが、最近は100%融資が可能となり、住宅ローンが組みやすい状況ではあります。

頭金を用意するメリットは、借入額が少なくなる、総返済額が減る、フルローンより短期間で返済が終わることもある、金融機関によっては金利を下げてもらえる等、があると思います。
それ以外に、万一、売却することとなった場合、フルローンだった場合は、売却価値よりもローンの残債の方が大きくなり、売却損=持ち出しが発生することになります。貯蓄の範囲で持ち出しできる状況であれば、損はするけど売却できますが、貯蓄で補完できないほどの何百万という売却損が出た場合、融資も不可という状況であれば、残念ながら売却もできず、となると大変厳しい状況となるはずです。

大きな買い物であるマイホームなので、それなりに自己資金を用意できる家計でいないと、この先の長い返済期間の家計も安定しないと思います。 自己資金がたまらないままマイホームを持った場合、繰上返済を行って少しでも安心材料を作るのも1つの策だと思います。

常にアンテナを張り巡らせること

資金計画・頭金の重要性以外に、今の日本のめまぐるしい金利情勢や金融情勢にも敏感にアンテナを張って情報を共有していただきたいと思います。

だまって当初借入したままローンを払い続けていて、新しい商品で試算しても十分にメリットがあり、借換できる状況である場合、借換することによって何百万と返済額が減るという可能性もあるのです。知ってるか知らないかの違いで、何百万も違い泣き寝入りにならないように、常に最新の情報を仕入れ、情報を精査してアンテナを張っていてほしいと思います。

税制も同様です。住宅関係の減税は、自己申告&決められた期間内に申告が絶対条件ですので、知らないで放置していると大きな減税メリットを享受できなくなることもあるので、こちらも、絶対アンテナを張っていただきたいと思います。

何はともあれ健康第一!

住宅ローンは長期にわたる返済です。住宅ローンの借り入れ条件が、健康で就労可能な状況であること、恒常的な収入が確保できているか、となっているはずです。

病気になった場合、病気によりますが、住宅ローンの必須条件、団体信用生命保険にも加入できない場合があります。団体信用生命保険に加入できないとなると、一般の銀行ローンは大変厳しい状況となります。フラットは団体信用生命が必須ではないため、ローン自体組めるかもしれませんが、健康で就業できないとなるとその後の返済も心配ですし、万一の時の保障も何もないとなると、ローンだけ残るという悲惨な状況になりかねません。
健康管理も大事な仕事だと思って、健康管理に気を付けていただきたいと思います。

最後に

34回にわたり、ママ税理士という立場で、家づくりに関わるお金の話をさせていただきましたが、今までコラムを読んでいただきまして、大変ありがとうございます。

この34回の間に、皆様により有益な情報を提供できるように、もっと住宅ローンのことを勉強したい、仕事にプラスアルファしたいと思い、私は住宅ローンアドバイザーの勉強もして資格を取りました。
これから家づくりを考えていらっしゃる方、今まさに住宅ローンを払い続けている方、色々だと思いますが、今までのコラムを参考にしていただき、少しでも皆様の資金計画・家計にプラスになればと思います!

税理士  藤堂 愛子 税理士
藤堂 愛子

はじめまして、税理士の藤堂愛子と申します。
子育てをしながら、4科目(簿記論、法人税、所得税、相続税)合格して税理士となりました。
小さい頃から女性でも何か専門的に手に職を持ちたいと、税理士を目指すことになり、子育てしながら税理士試験突破、税理士としても経験を積んできました。現在、私生活では4人の子供の母でもあり、子育てと仕事の両立に日々奮闘中です。
税理士業界の中では珍しい4児の母兼税理士として、関与先様・お客様に愛情を注ぎ、経営の支援等日々経験を積み上げています。
女性の税理士ではありますが、見た目と正反対なパワフルな行動力を活かして、愛情というエッセンスを関与先様、その他お客様に注ぎながら、支援・指導していく所存です。どうぞ、よろしくお願い致します。